宮下芳明著 『コンテンツは民主化をめざす—表現のためのメディア技術』発行

      2020/07/01

宮下芳明が執筆した書籍、『コンテンツは民主化をめざす—表現のためのメディア技術』が明治大学出版会から発売されました。

PCとインターネットが普及して、誰もが簡単にコンテンツを制作・発表できるようになった。こうした事態を、本書の著者は「表現の民主化」と呼ぶ。新しい環境のもとで、旧来の常識を打ち破る表現が次々と生まれ、それにつれて社会のあり方も刻々と変化しつつあるのだ。名もない人々がウェブ上で創作を発展させあい、VOCALOIDや3DCG、プロジェクションマッピングが多様な視聴覚表現を生み出し、そしていま話題の3Dプリンターは簡単に自宅で必要なものを調達できるようにしてくれる…。本書は、これらのイノベーションと表現の最前線をヴィヴィッドに伝え、来るべき技術と社会との関係を論じるものである。巻末に、佐々木渉、ドミニク・チェン、毛利宣裕、中村翼とのシンポジウムを収録。

目次
イントロダクション

第1章 表現の民主化
1 CGMとN次創作の世界

第2章 聴覚メディア
1 音とは何か
2 音楽制作ツール

第3章 視覚メディア
1 画像と動画
2 3DCGの世界
3 プロジェクションマッピングの世界
4 ゲームコンテンツの世界

第4章 その他の五感メディア
1 触覚メディア
2 味覚メディア
3 嗅覚メディア

第5章 使いやすいインタフェース
1 インタフェース
2 GUIの革新者たち

第6章 「実体化」するメディア
1 実体験をもたらすメディア
2 パーソナル・ファブリケーション——3Dプリンターの衝撃

第7章 シンポジウム:CGMから始まるイノベーション 初音ミクが切りひらく未来
佐々木渉+ドミニク・チェン+毛利宣裕+中村翼+宮下芳明

あとがき

 - 著作等